鏡転移(鏡自己対象転移)
鏡転移というのは褒めてもらいたいという欲求です。
心理学の本を読むと上記のように書いてありますが、もう一歩追求したいと思います。
皆さんは褒められると嬉しいですか?
逆に、褒められて「ムッとする」時はありませんか?
人を褒めるのは実は難しいのです。
そのひとの容姿を褒めたときに、実はそれがコンプレックスかもしれません。
人は、結構いいところまで行った人、いわゆる1.5流の人ほどコンプレックスがあると言います。
何かのスポーツで県大会の1位の人に、「スポーツができてすごいね」と褒めても、本人は全国大会で勝てなかったことを悔いて、コンプレックスと感じているかもしれないのです。
つまり、「長所と思われるところ」を褒めればいいというわけではないのです。
他にも、嫌いな母親(または父親)に似ているから自分の容姿が嫌いという人もいるかもしれません。
さらには、性的な目で見られているという感じがして異性から容姿を褒められるのが嫌いな人もいるでしょう。
また、自分で気が付いている特技(何かで世界チャンピオンになっているなど)は褒められてもそんなに嬉しくないですよね。
褒めるのはすごく難しいのです。
ではどうすればいいか。
それは「私だけが知っているあなたのいいところ」を伝えてあげるのです。
とくに、「本人が知らない本人のいいところ」を指摘してあげると、相手は喜ぶと言われています。
例えば、
- 「声がすごくいいですね、落ち着きます」
- 「指がすごくきれいですね」
- 「話し方がすごく丁寧で分かりやすいです」
- 「姿勢が良くて素敵ですね」
など。
これらは自分で自覚することが難しい本人の側面です。
裏を返せば、褒めるためには相手を観察していないといけません。そして、「私だけが知っているあなたのいいところ」を探すのです。
褒めるには事前準備が必要なのです。
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