怒りについて② 怒りをアドラー心理学の目的論で考えてみる

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先ほどの例に戻ると

先ほどの例では

  • ウエイトレスがコーヒーをこぼして自分のズボンにかかった
  • 怒った

という2つの事柄の間に因果関係があると決めつけています。

「ウエイトレスがコーヒーをこぼして自分のズボンにかかるという大損害があったので、怒った」と解釈しています。

しかし、ウエイトレスがコーヒーをこぼして自分のズボンにかかるというのは、必ずしも「大損害」ではありません。

人によっては、ウエイトレスが疲労困憊だったのではないか、ウエイトレスが何かの事情で昨晩寝れなかったのではないか、ウエイトレスが妊娠初期で色々と不安定なのではないかなどと、相手をいたわる気持ちになるかもしれません。

ウエイトレスがコーヒーをこぼして自分のズボンにかかる ≠ 大損害

なのです。

つまり、本当は怒りたいという目的があって、だから「ウエイトレスがコーヒーをこぼして自分のズボンにかかったのは大損害だ」と理由を作り上げたのです。

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