依存症家族が受診したときに、精神科医は労いの言葉をかけるべきか

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皆さんこんにちは。性依存.comの管理人です。

今日は、ちょっと思うことがあり、精神科医の立場に立って考えてみたいと思います。

お題はずばり、「依存症家族が受診したときに、精神科医は労いの言葉をかけるべきか

一般的な医療面接に関して

医療面接のテクニックとして知られているのは、以下の項目です。

医療面接の5つの基本的態度

1)理解的態度:「ひどい痛みで大変だったんですね」
2)支持的態度:「胃潰瘍だと思うのも無理ないですね」
3)評価的態度:「少し、神経質になっているのではないでしょうか」
4)解釈的態度:「食べ過ぎではないですか」
5)調査的態度:「熱はありますか」

この中で、患者さんとの信頼関係を構築しやすいのが、1)と2)です。

理解的・支持的に接してもらうことで、「ああ、この先生は良い先生だ」という感情を抱くのは当然のことです。

これを、別の形で表現すると、

傾聴→受容→共感

ということになります。

医療面接のポイント~信頼関係の構築~

つまり、医療面接の目的が「患者さんとの信頼関係構築」だけであれば、傾聴→受容→共感を繰り返していけばいいのです。

「なるほど」「うんうん」「そうだったのですね」「それは辛かったですね」「誰だってそんな状況になれば辛いですよね」

そういう言葉をかけていればいいということになります。

しかし、実際はそのようなことだけをしていけばいいわけでもありません…