5年経過時点での性犯罪再犯率
再犯調査対象者の総数1,484人のうち,裁判が確定してから5年経過時点での再犯ありの者は307人で,全再犯率は20.7%でした。この20.7%というのは、暴行とか万引きといった、性犯罪以外も含まれた統計です。
そのうち,裁判が確定してから5年経過時点での”性”犯罪再犯ありの者は207人で,性犯罪再犯率は13.9%でした。
しかし、これらの20.7%や13.9%という数字は、じつは実態よりも低く出てしまっています。
重い性犯罪を犯した者は、懲役5年以上となって、裁判確定から5年以内に再犯することはできないためです。再犯したくてもできない人が、この統計では「再犯していない優等生」として扱われてしまっています。
性犯罪者を全員懲役刑にしなければ、30~50%の再犯率になると思います。
その根拠として、次の図からは犯罪内容ごとに(類型別に)見ていきます。
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