犯罪白書を読み解く② 性犯罪者の再犯率

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性犯罪 類型別の再犯率

性犯罪者類型別に再犯率を見ると,上のとおりです。

一見すると「痴漢と盗撮の再犯率が高い」と思うかもしれませんが、先ほど説明した通り、そういうわけでもありません。

これは裁判確定から5年以内での再犯の統計です。懲役5年以上になった場合、5年たっても刑務所の中にいるため、物理的に再犯不能なのです。

仮に懲役5年以下だとしても、懲役の期間は再犯ができないですから、再犯率自体は低く出てしまう可能性があります。

ですから、比較的実刑となりやすい、強姦、小児わいせつ、強制わいせつは、その点も考慮してこの図を判断しなければいけません。

つまり、強姦、小児わいせつ、強制わいせつは、刑事罰があるために、再犯率が低く抑えられているといっていいでしょう。

では、刑事罰が緩い、痴漢・盗撮の場合はどうでしょうか?

これが今回のブログの一番のポイントだと思いますが、痴漢・盗撮の再犯率は、

  • 痴漢は5年以内に 36.7% が再犯する
  • 盗撮は5年以内に 28.6% が再犯する

となっています。

かなり高い数字に驚きませんか?

痴漢や盗撮は、ほとんどが不起訴か執行猶予となり、実刑となっても短期です。

なので、この統計は実際の再犯率に極めて近いものが出ていると思います。

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