”依存症を知らない人”の背景にある認知

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依存症にかかったことのない人は多いと思います。

そんな人は、「やめたくても、やめられない」という依存症の症状、つまり行動制御が不能になってしまう状態のことを理解するのは難しいと思います。

「本当は好きなんだろ?」

「やめればいいだけの話じゃん」

という意見も聞こえてきそうです。

しかし、そういう意見の背景にある認知は、次のようなものになります。

人間の行動は本人の意思でどうにでもなる

本当に、人間の行動は、意思で制御されているのでしょうか?

実は、人間の行動は、意思で制御されていません。

少し食べて終わりにしようと思っていたスナック菓子を食べきってしまったり、

ゲームに夢中になって睡眠時間はおろそかになったり、

好きな人に、ひどいことを言ってしまったり、

意思と行動がちぐはぐな時は誰にでもあるものです。

人間の行動は本人の意思でどうにでもなる」という認知は間違いなのです。

人間の行動は、各種感覚受容器や無意識、条件反射、神経伝達物質の影響など色々な要素で成り立ちます。「これをやろう」という意思で動いているわけではないのです。

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