男性のマスターベーションについて、二つの特徴がある。
一つは、どんなオカズ(性的刺激の材料となる画像や動画など)を用いてマスターベーションするのかという問題。
そして、もう一つは、そのオカズ(たいていはインターネットに転がっているアダルト動画)をパソコンやスマホに保存するという問題。
これは、大概の男性なら心当たりがあるのではないだろうか。
性依存症者の場合(特にマスターベーション依存の場合)、このオカズ探しに膨大な時間を費やしたり、オカズを大量に(何テラバイトにもなることがある)保存したりしてしまう。
これは、性への執着がそうさせるのかもしれない。
「俺様の射精は、最高の動画でないと気が済まない」というような、よくわからないプライドがあるのかもしれない。
もっといい動画があるんじゃないかとインターネットをさまよっているのは、実に興味深い。
今、目の前にあるオカズでは満足できなくて、もっと上級なものを探したくなるのはなぜだろう。
オカズ探しに膨大な時間を費やしている人は、どうして自分は膨大な時間を使っているのかを考えてみて欲しい。
そして、次の問題。
なんで保存するんだろう。
見返したいのだろうか?
いや、見返すことなんてほとんどないのだ。(見返すよりは、新しいオカズを好むことが多いだろう)
なぜ保存するんだろう。
それは、収集していることで、「これは消えてなくならない」という安心感を得ているのかもしれない。
はたまた、収集するのが達成感なのかのしれない。
「後で見るかもしれない」という、備えておきたいという気持ちなのかも知れない。
インターネットに転がっているアダルト動画をどうして収集しようとするのか、考えてみるのも面白いのではないだろうか。
マスターベーションについて真剣に考えることが、我々性依存症当事者には必要だと思う。
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