彼女のフラッシュバック

数日前、彼女がフラッシュバックした。

具体的には、私が何気なく「昔住んでいた近くの〇〇で自分が希望する職種の求人があった」という話をしたところ、彼女からは「〇〇は問題行動と関連のある場所だから、行かないで欲しい」というお返事があった。

そして、そのやり取りの数時間後、彼女は少し取り乱してしまった。

彼女は自分自身を責めているようだった。私がしっかり精神科に通院していて、頑張っているのに責めてしまった、○○という地名に反応してしまったのが申し訳ないという態度だったように思う。

一方で、私は彼女が言う通り○○は問題行動と関連のあった場所なので避けるべきだと思った。問題行動のことを思い出させてしまうだけではなくて、実際にその仕事に行っている間彼女が安心できなくなるのは容易に想像できる。避けた方がいい。

その場の話し合いは穏やかに終わった。○○で働くということを避けるという結論と、自分はこれまで通り治療頑張るからそばで見守ってほしいということを話し合った。

ところで、〇〇は求人検索の検索条件で近隣の県も入れていたので、たまたま出てきた。昔住んでいたところの近くであるから、懐かしいなと思って求人を見ていた。実際にそこで仕事をしようと積極的に探していたのではない。

懐かしさから彼女に伝えたつもりが、彼女にとっては不快な出来事を思い出すきっかけとなってしまった。深く反省している。

やはり、日常がぎくしゃくしてしまう。自分のせいで。

今回のように、昔住んでいた土地とか何かのキーワードでも、問題行動のことを彼女が思い出して辛い思いをしてしまうかもしれない。

風俗店とか、街を歩く薄着の女性とかそういうものも、彼女が目にするたびに辛い思いをしているかもしれない。

性というのは思ったよりも身近で、ターミナル駅には性風俗街があるし、そこら中にラブホテルはあるし、路地裏の商業ビルの前には露出の激しい格好の女性が客引きをしたりしている。二人でどうしてもそういう場所を通らなければいけないこともある。

二人で生きていくときに、そういった彼女が不快な思いをする物事を見たり聞いたりすることも多いと思う。彼女の方からしたら怒りや悲しみが湧いてくるかもしれない。二人の間に気まずい雰囲気が出てしまうかもしれない。

ただ、そういうものをなかったことにするとか、避けていきていうのではなく、話し合って解決していく方がいいのだと思う。

どうして、こういう感情がでてくるのだろうとか二人で相談できたら素敵だ。