二次感情の目的を考える
分かりにくい部分かもしれないので、もう少し詳しく解説します。
先ほどの場合の怒りの目的を考えてみるといいでしょう。
もしも怒るとしたら、何に怒っているのでしょうか?
コーヒーの染みでしょうか?不注意のウエイトレスでしょうか?
怒った結果、何を手に入れたいのでしょうか?
染み抜きをしたいのでしょうか?時間を巻き戻したいのでしょうか?
怒るとしたら、「俺をなめるな」「クリーニング代を出せ」「責任をとれ」といった感情なわけです。
ズボンがコーヒーによって汚れたことに対して怒っているわけではないのです。
(ズボンが汚れてしまったことに対しては「悲しみ」「驚き」「不快」といった感情は一次感情として出てくると思いますが、「怒り」は出てこないということです)
つまり、威厳を保つ・弁償の強要・復讐といった思惑があるのです。
そして、怒りのもとになった感情は、舐められた・被害をうけた・やり返したいといった一次感情なのです。
一次感情が生じてしまうのは仕方のないことですが、二次感情として怒りを爆発させてしまうのは考え物ですね。誰も得をしませんし、むしろ事態を悪くしてしまうこともあるでしょう。
穏便に、「話せば伝わる」と思いながら冷静に対処したいものです。