一次感情と二次感情
出来事に対する私たちの最初の反応は、一次感情 (primary emotion) と呼ばれています。
これらは、即座に出てくる気持ちで、自動的に生じます。
心配だった、不安になった、恐ろしかった、寂しかった、悲しかった、がっかりした、嫉妬したなどです。
一次感情は、自動的に出てくるので、自分で選んだりすることができません。
一次感情に対する感情的反応として、二次感情 (secondary emotion)というものがあります。
つまり、二次感情とは、自分の気持ちについての気持ちです。
代表的な二次感情に「怒り」があります。
例えば、ウエイトレスがコーヒーをこぼして、自分のズボンにかかってしまった場面を考えてみましょう。
まず感じることは、
- 「熱い⇒不快」
- 「クリーニング代金がかかる⇒不安」
- 「染みがついたらどうしよう⇒不安」
- 「どうしよう⇒家に帰るか、買って履き換えるか、拭くだけでそのまま過ごすか⇒不安」
- 「運が悪い⇒落胆」
- 「責任はウエイトレスにある⇒非難」
などなど。
いろいろな一次感情が湧きだすと思います。
しかし、ここでは「怒り」は生じません。
一次感情に対応する形で「怒り」という二次感情が出てきます。