怒りについて① 怒りは二次感情

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一次感情と二次感情

出来事に対する私たちの最初の反応は、一次感情 (primary emotion) と呼ばれています。

これらは、即座に出てくる気持ちで、自動的に生じます。

心配だった、不安になった、恐ろしかった、寂しかった、悲しかった、がっかりした、嫉妬したなどです。

一次感情は、自動的に出てくるので、自分で選んだりすることができません

一次感情に対する感情的反応として、二次感情 (secondary emotion)というものがあります。

つまり、二次感情とは、自分の気持ちについての気持ちです。

代表的な二次感情に「怒り」があります。

例えば、ウエイトレスがコーヒーをこぼして、自分のズボンにかかってしまった場面を考えてみましょう。

まず感じることは、

  • 「熱い⇒不快」
  • 「クリーニング代金がかかる⇒不安」
  • 「染みがついたらどうしよう⇒不安」
  • 「どうしよう⇒家に帰るか、買って履き換えるか、拭くだけでそのまま過ごすか⇒不安」
  • 「運が悪い⇒落胆」
  • 「責任はウエイトレスにある⇒非難」

などなど。

いろいろな一次感情が湧きだすと思います。

しかし、ここでは「怒り」は生じません。

一次感情に対応する形で「怒り」という二次感情が出てきます。