シックス・ヒューマン・ニーズ
では、「良いもの(グッド)」とは具体的に何なのでしょう。
そもそも、我々は何がグッドなのでしょう?
この答となるのが、シックス・ヒューマン・ニーズです。
起業家でコーチングでも有名なピーター・セージは著書「自分を超える法」でこう述べています。
人の行動の裏にある真の動機を、たまねぎの皮一枚一枚むくようにつきつめていくと、それはたいてい次の6つの理由「シックス・ヒューマン・ニーズ」のどれかにあてはまります。
①安定感:安定したいというニーズ
②不安定感:変化が欲しいというニーズ
③重要感:価値ある存在でありたい、自分は特別でありたいというニーズ
④愛とつながり:愛されたい、誰かとつながりを持ちたいというニーズ
⑤成長:成長したいというニーズ
⑥貢献:何かに貢献したいというニーズ
ピーター・セージ「自分を超える法」ダイヤモンド社
「シックス・ヒューマン・ニーズ」は上図のような関係です。
「重要感」と「愛とつながり」は相反するニーズです。
ブランド物の服を着たい(重要感)と、みんなとおそろいのユニホームを着たい(愛とつながり)が相反するというのが良い例だと思います。
性の話題で言えば、SM関係のサディスト側で相手を支配する悦びに耽溺する(重要感)のか、対等な関係で相手を思いやりながら愛の営みをする(愛とつながり)のでは得られる感情が正反対ですね。
また、「安定感」と「不安定感」も相反するニーズです。
会社員として身の安全を確保したい(安定感)と、起業・独立・開業などにチャレンジしたい(不安定感)が相反するというのが良い例だと思います。
性の話題で言えば、いつも接しているパートナーと穏やかに過ごす(安定感)のか、初めて出会ったセクシーな異性とドキドキしながら過ごす(不安定感)のでは得られる感情が正反対ですよね。