「快・痛みの原則」を依存症治療に活かす

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行動の快と痛みを分析してみる②

今度は、宣言することについて考えてみましょう。

のど自慢大会の予選を見事通過して、本選出場が決まったとしましょう。

できることなら、入選したいので、しっかり練習したいです。

そこで、あなたならどうしますか?

一つの工夫としては、知人に「のど自慢本選にでるから見てね。絶対に入選するから。」という宣言をするというものです。

宣言した後に、どういう行動をするかどうかも、実は「快・痛みの原則」が関係しています。

約束を破ったことがない人、あるいは知人からの信頼が厚い人の場合、「入選できない」という結果になってしまうと、デメリット(痛み)なのです。信頼を失ってしまいますからね。

つまり、宣言をすることで、人工的に練習をさぼることのデメリット(痛み)を作り上げて、練習するように自分を仕向けているのです。

「快・痛みの原則」をうまく使った、自分を律する方法ですね。

余談にはなりますが、実は、「絶対に入選する」と宣言するのがメリットの人もいます。本選を通過したという自慢や、テレビに出れるという満足感があり、自分に酔っているような状態です。

その場合は、宣言することで注目を浴びるのが快感ですから、宣言自体がメリットであり、これ以上の練習を行うモチベーションがなくなってしまうのです。

そういうタイプの人は、いくら宣言をしても上手くいきません。むしろ宣言などせずに、「入選して、皆に自慢するぞ~」と闘志を燃やした方がうまくいくでしょう。

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