「快・痛みの原則」を依存症治療に応用する
問題行動をやる、スリップするということは、快が痛みを上回っているということです。
やめるためには、快を減らすか痛みを増やせばいいのです。
問題行動をする快は
- ドーパミンが分泌される
- 自己重要感、成長感、ドキドキが得られる
問題行動をする痛みは、
- 刑事罰を受けたくない
- 家族、大切な人を悲しませたくない
- 人間関係を壊したくない
- 自分の人生を壊したくない
だと思います。
これらを調整すればいいわけです。
例えば、快を減らす方法としては、
「相手が女装している男性かもしれない」
「相手がうんちもらしているかもしれない、パンツに糞便が付着しているかもしれない」
「相手が性病にかかっているかもしれない」
などと、ちょっと表現が汚くて申し訳ないですが、「不潔・気持ち悪い・萎える」と自分が思えるような空想をしてみるのが良いと思います。
余談にはなりますが、実は性依存症者は、逆の行動をしています。
「次こそは理想のターゲットに会えるんではないか」
「相手は、とてもセクシーな下着をつけているんではないか」
「相手が変態な女性で、痴漢を喜んでくれたら、最終的にセックスできるんじゃないか」
「この子は処女かもしれない。最高だ。」
などと、歪んだ認知で、自分を鼓舞しているような時があります。
自ら、問題行動の快を上げて、問題行動をするモチベーションにしているのです。
(普通は、問題行動なんて時間の無駄ですし、労力の無駄です。やっていても、虚しさや疲労がたまってきますが、やめることができません。それは、上のような方法で、「理想的な状況になるかもしれない」という期待を胸に、問題行動の”快”を高めてモチベーションアップにつなげているのです)
問題行動をする痛みを増やす方法としては、
「そこら中に監視カメラがあるからすぐ捕まる世の中になってる」
「誰かが見ているから、捕まるリスクがある」
「相手が、おとり捜査中の婦警かもしれない」
「ここでスリップしたら、問題行動の沼にはまって抜け出せなくなる」
「主治医やメンバーさんが悲しむ」
「大切な人が悲しむ」
「神様が見ている」
という考え方がいいでしょう。
快を減らしたり、痛みを増やすのは考え方を変えれば気軽に取り組めますので、是非試してみてください。
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