『こころの処方箋』を読んで

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6章 言いはじめたのなら話合いを続けよう

6章はある夫婦の離婚事件の話です。

妻の話によると、夫の友人で妻の嫌いなタイプの人がいたそうです。家に遊びにくるのが我慢できなくなったので、とうとう辛抱できなくなり、夫に「あの友人は大嫌いだ」と伝えました。夫は反対せずにそれを聞いていたそうです。しかし、暫くたって、夫はまたその友人を家に招きます。妻は激昂し、「夫は自分のことを愛していない」との思いに至りました。

これに対して夫は次のように語ります。

「妻が自分の友人を嫌いなことは分かった。しかし、妻は友人が嫌いと言うだけで話を打ち切ってしまい、それ以上話し合おうとしなかった。妻は確かに友人が嫌いかもしれないが、自分にとっては大切な友人である。よく話し合って、友人を連れてくる回数を減らすとか、友人を連れてくるときは妻は外出することにするとか、何らかの妥協点を見出すことができたはずである。それを、ただ自分の主張をするだけで妥協点を見出す努力を払わないのは、妻の方こそ愛情が足りないのではないか」

このケースから学ぶことは、

話合いとは、

  1. 自分の意見を主張する
  2. 相手の意見を聞く
  3. 妥協点を探したり折り合いをつける

の3点セットだということです。

しかし、日本人には「1.自分の意見を主張する」だけの人が多いようです。

自分の意見を押し通して終わりというのは確かに日常でやりがちです。

特に、感情的になっているときなどは、そうしてしまう傾向にあると思います。

言いはじめたのなら、言いはじめた(自分の意見を主張した)だけで満足せずに、話合いを続けたいものです。

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