厚労省の依存症対策に対する文句と提案

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私の主張

  1. 性依存の啓蒙活動
  2. 性加害者に対する治療や支援

が必要だと思う。

性依存の啓蒙活動

盗撮や痴漢が、違法薬物と同じように依存してしまうものだと知っている人は世の中にほとんどいないと思われる。

違法薬物は「ダメ。絶対」で知られている通り、最初の一回が依存症の入り口だとしてよく知れ渡っている。タバコや酒に関しても日本は教育が徹底している印象にある。

しかし、性依存に関しては全く学校で習わないし、日常で啓蒙活動に触れる機会もない。当事者になってしまうか、あるいは身近に当事者がいて初めて性依存に関して勉強するのが現状だ。

ちょっと満員電車で手が触れてしまった、AVの真似をして盗撮をしてしまった。こういうところから人生が転落してしまうのだが、その実態を知っている人はあまりにも少ない。

私は、私のように性犯罪を犯す人が減ってほしいと願っている。被害者も減るし、当事者の人生だって守られる。

そのためには、性犯罪の入り口を厳しくすることが大切だと思う。入り口を厳しくするのは厳罰ではなく、教育だと思っている。性犯罪受刑者の体験談を小学校で読み合わせするとか、どんな方法でもよいから性犯罪抑止のために動いて欲しい。少なくとも、「痴漢注意」とか「盗撮注意」と書いてあるポスターよりも、「性犯罪は依存症です。気になる症状の方は医療機関を受診しましょう。」というポスターの方が有益だろうと感じる。

多くの方が、「痴漢や盗撮は罰せられる」という認識だと思う。

いつかは、「痴漢や盗撮はやめられなくなる怖い病気」という認識も加わったら嬉しい。

性加害者に対する治療や支援

今現在でも性加害者へのプログラムは存在していて、性犯罪受刑者になると、希望すれば刑務所内でプログラムを受けることになる。

しかし、3つの点で問題だ。

1つ目の問題点は、そういったプログラムが必須ではなく、希望者のみであるということである。刑務所は懲役刑をまっとうするところであり、教育を提供する場ではないということかもしれないが、やはり必須にすべきと思う。検察官も裁判官も何度も性犯罪を繰り返す人を現場で見ているのだから、性犯罪の再犯防止のためには教育が必要と認識して欲しい。

2つ目の問題点としては、刑務所出所したらプログラムは終わり、治療は途切れてしまうということである。中には、「性依存だから病院行った方がいいよ」と言ってくれる矯正施設の職員もいるようだが、制度としては適切な医療機関を紹介するものはないのである。性犯罪の受刑者には、出所後も医療機関に通院するというルールを課してもいいと思う。

3つ目の問題点としては、不起訴や罰金刑となったものはそこでおしまいで、性依存について知らないままという点である。実際に私も最初の逮捕は未成年のときの盗撮だった。そのときは、処分は何もなかった。性依存についても知らないまま刑事手続きが終了してしまった。当時は「ああ、なにもなくてよかった」と思ったが、今となっては残念に思う。あの時に性依存だと気付いて病院に行っていれば違った人生だったかもしれないという後悔があるからだ。ぜひ、不起訴や罰金刑になっても、性犯罪を実行したことに間違いがないのであれば、治療につなげて欲しいと思う。

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