脳の”無意識”を鍛えて依存症に克つ

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今回は、意識、無意識、意志、行動などについて解説していきます。序盤は用語の説明をして、後半で依存症に言及していきます。

意識とは何か

まずは、「意識」の定義について先に書きます。「意識」の定義は科学者によっても異なるのですが、ここでは、外にあると考えられている「世界」からの刺激を感覚器官で受け取り、その情報をもとに脳が再構成して感知される「世界の内観」だと定義しましょう。

例えば、黄色という色は脳が作った「世界の内観」そのものです。ヒトの網膜には、赤緑青を感じるセンサーしかありません。しかし、脳は赤と緑の電気信号が同時に来ると、勝手に脳内で色を混ぜて黄色を作ってしまいます。この現象は、右眼に赤、左眼に緑を見せても起こります。つまり、このとき脳は外界にないものを脳内で作っていることになります。それは「世界の内観」そのものであり、「幻想」といってもいいと思います。

まさに「世界」は本当にあるのかと、慄然とします。自分の「世界」と、隣の人の脳の中の「世界」が同じである保証はありません。

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