共依存(人間関係依存)について、今日は書きます。
共依存を一言(二言?)で分かりやすくいえば、「見捨てる勇気がない」「見捨てられる不安が強い」でしょうか。
見捨てる勇気がない
特定の相手との関係性に過剰に依存している共依存者は、見捨てることができません。
それは、自分にとって損だからです。
裏を返せば、相手の面倒を見るという自分に価値を見出しています。
そして、「あらあら大変ねぇ」と世話を焼く自分に陶酔しています。
これは「愛情という名の支配≒自己満足」であるともいわれています。
典型例としては、アルコール依存の夫は妻に多くの迷惑をかけますが、同時に妻は夫の飲酒問題の尻拭いに自分の価値を見出しているような状態です
こういった共依存者は一見献身的・自己犠牲的に見えますが、しかし実際には患者を回復させるような活動を拒み(イネーブリング)、結果として患者が自立する機会を阻害しているという自己中心性を秘めています。
「はぁ、あの人ったらもう」とか言って世話をしておきながら、実は自分がその状況に助けられているのです。
「私がいなくなったらあの人は生きていけない」と思っている人がいたらそれは逆で、
真実は、「あの人がいなくなったら私は生きていけない」なのです。