1年半の治療を受けて④~悲しませたくない人がいることの大切さ~

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渇望やスリップに関して。

夫が、渇望やスリップについて打ち明けたとき、

妻は、「正直に話してくれてありがとう」と言うしかない。これ一択といっても過言ではない。

打ち明け話に対してあなたが、「なんでそんなことしたの」と叱責することがあれば、もうあなたはサポーターではなくなる。

当事者からみたら、あなたは真実を話すことができない相手となる。

だから、当事者は嘘をつくようになる。

だいたい、こういう嘘から始まって、スリップが隠蔽され、連続した問題行動につながって、再発(リラプス)してしまう。

依存症の治療は、「やめたい自分」と「やりたい自分」のせめぎ合いの状態のまま、紆余曲折を経て、徐々に回復に近づいていく病気なので、

渇望やスリップという治療過程の一部分を叱責しても、百害あって一利なしだ。

「正直に話してくれてありがとう、どうしてそうなってしまったのだろうね」

「私にできることはないかな?」

そう、声掛けをしてあげて欲しい。

サポーターの方には、ぜひ、依存症者の”いいところ”を思い出して欲しい。

そして、温かい心、感謝の心を持ちながら、当事者と接して欲しい。

「治療を頑張ってくれてありがとう」

と伝えていけば、当事者は必ず回復する。

あなたに対して、良い自分を見せるために当事者は必ず奮起する。

見捨てないでいてくれたあなたのことを、当事者は一生忘れない。

スリップ・渇望、そういった邪悪な自分に悩み、罪悪感を抱え、自己嫌悪に陥りながらの回復なので、時には不安定になることもあるだろう。

しかし、必ず回復する。

私が見てきた中で、確実に言えることがある。

「悲しませたくない人がいる」

と言っている当事者は必ず回復している。

「愛」が依存症を治すと私は確信している。

(つづく)

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