フラッシュバックはPTSDの症状
フラッシュバックはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状だ。PTSDは通常の範囲を超えた極端なストレスを体験した後に発症する病気で、原因となった出来事の記憶が繰り返しよみがえり、恐怖感、無力感に支配される。原因となった出来事を思い出させるきっかけに触れると、つらい記憶が突然鮮明によみがえる「フラッシュバック」が起こる。記憶がよみがえるだけではなく、実際にその出来事を再び体験しているような感覚に陥ることもある。悪夢を繰り返し見たり、眠れなくなったりすることもある。
PTSDの治療はいくつか知られているものがある。「持続エクスポージャー療法」は治療者のサポートのもと、トラウマとなった場面をあえてイメージし、避けていた記憶をわざと呼び起こして恐怖を乗り越えるというもので、「思い出しても危険がない」「怖いことはない」と感じられるようになるための訓練である。ほかにも、トラウマの経験を理解、整理して克服する「認知処理療法」、眼球運動を行うことでトラウマを克服する「眼球運動脱感作療法」、患者同士で語り合う「グループ療法」といった治療法がある。
性依存の当事者であるカップルがフラッシュバックと向き合う際のポイントはどこにあるのだろうか。
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