ブッダの思想
渇愛、煩悩、執着、瞑想、縁起、無常といったキーワードをこの章では紹介したいと思います。
渇愛+煩悩=執着
渇愛:過去や未来を想像して、何かを欲したり嫌ったりすること
煩悩:濃密な感情
渇愛というのは、過去や未来を想像して、何かを欲したり嫌ったりすることです。この渇愛に煩悩が加わると、執着が形成されます。
この考え方の特徴は、執着というのは今の感情ではないということです。
確かにその通りで、不安や緊張はすべて未来に対する感情です。後悔は過去に対する感情です。
不安や緊張、後悔に対応するには「今、ここ」に集中すればよいのです。
それが、瞑想であり、マインドフルネスなのです。
私も後悔や不安にとりつかれてしまうことがあります。ブッダの教えをもとに、瞑想やマインドフルネスに励んでみるのもいいかもしれないと思いました。
また、「縁起」という考え方も面白いです。
縁起:これあるに縁りてかれあり、かれ生ずるに縁りてこれ生ず
縁起とはつまり、原因によって物事が起こるということです。
すべての物事には原因がある(すべては縁起である)と考えると、結局はすべての物事は原因の原因の原因の…と堂々巡りすることになります。
そう考えていくと、すべての物事は実態をもたない一時的なものという発想(無常)に至ることになります。
無常の考え方を踏まえれば、不安や緊張、後悔も一時的な実体のないもので、いずれ過ぎ去ると考えることもできますね。
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