『東大卒プロゲーマー』を読んで

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ときどさんの進路選択

ときどさんは、東大を目指して勉強し、強くなることを目指してゲームに没頭していました。

本人曰く、それは物事をしっかり考えたり悩んだりすることから逃げていたと。

たしかにその通りで、没頭して突き進むのは、あれこれ考えて立ち止まって悩む必要がありません。

一方で、人生の局面では、立ち止まって悩む必要もあります。

ときどさんの場合は、大学4年生の時の、プロゲーマーとして生きるか、公務員になるかの選択がまさに立ち止まって悩む瞬間でした。

当時、日本で唯一のプロゲーマー「ウメハラさん」に相談します。

すると、ウメハラさんは

「東大卒で就職して、そこでモチベーションの湧く仕事が見つかるかもしれない。やってみないとわからないから、東大を捨てる手はない」

とありきたりとも思える助言をします。

その後、「でもね」と間を挟み彼は続けます。

「本当に好きな事なら、チャレンジしてみるのも悪くない。一回しかない人生だから」と。

これを聞いて、ときどさんは以下のように分析しています。

「好きなゲームを続けていいかどうか」という問いの答えを、ウメハラさんに求めていた。「いいんだよ」と言って欲しかった自分がいると気付いた。

つまり、ウメハラさんに助言を求めているようで、ただ背中を押してほしかった自分に気付いたのです。

私は、このときどさんの自己分析が素晴らしいなと思いました。よく冷静に自分の感情まで客観視できるなと。

自分も見習いたいと思います。