自己憐憫の受容
自己憐憫はストレスを受けたときに日常的に誰でも経験する感情・反応です。
しかし、前項で申し上げた通り、その中心は被害者意識です。自己憐憫を抱いてしまっては、友達も減っていくでしょうし(不幸自慢は人に不快な思いを与えます)、問題の解決になりません。また、両価性感情が生まれてしまい葛藤をもたらします。
自己憐憫の対処としては、まず受容することが肝心です。複雑な心理なので紙に書き出してみるといいでしょう。一例を挙げると、勉強したけども志望校に落ちた時などに、努力が報われなかった悲しさから自己憐憫に陥っているとしましょう。
- 不合格になってかわいそうな私…
- なぜ合格者もたくさんいるのに私は落ちたのか…
- なぜいつも不幸な目にあうのだろう⇨自分の能力ではなく、運命のせいにしたい
- この辛い気持ちは誰も理解できない⇨辛い気持ちは誰もわからないくらい特別なものであるという優越感。誰かと比べると辛いので、孤独になりたい
- 誰かに優しい言葉をかけてもらいたい⇨不合格なのを強調して注目を浴びたい
このように、書き出してみると気持ちが整理されてきます。どういう感情があるのか、その感情を抱く目的は何かなど可視化することで理解しやすくなります。
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