『脳を鍛えるには運動しかない!』レビュー

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依存症

運動することは依存症治療にどう関係するのでしょうか?

私の通う精神科でも運動療法があります。内容としては、皆で一丸となってボクシングを含めた運動を行うというものです。サンドバックを30秒連続でたたいたり、繰り返し高く跳んだり(バービージャンプというものです)、腕立て伏せや腹筋をしたりしています。

心理的には、

依存を絶つ➡空虚になる➡運動で埋める

という図式が正しいでしょう。

また、皆と一緒に行うということは、依存症特有の孤独感の解消につながります。

しかしそのような心理学的な側面以外に、脳科学的な改善があるのです。それは下の二つです。

運動➡ドーパミン分泌➡渇望が減る

運動➡ドーパミン受容体(D2受容体)増える➡報酬系のバランスが回復

とくに、D2受容体が増えるというのは、依存症の直接の治療法だと言っていいと思います。

以前書いた記事で、依存症ではD2受容体が減ってしまうという内容を書きました。D2受容体を増やすことができれば、日常の様々なところで快感を感じやすくなり、興味や関心も生まれます。依存対象にのめりこみにくい状態になるのです。

まとめると、運動は依存症の治療の一つです。なぜなら、健全な形でドーパミンを分泌し渇望を減らしたり、D2受容体を増やすからです。

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