依存症者が陥る「否認」を9つの例と共に解説 正体は心理的な防衛機能

スポンサーリンク

⑤「自分が太っているから嫌われているんだ」

「自分が太っているから嫌われているんだ」と思い込んでいる人がいるとしましょう。

もちろん、本人はそう思い込んでいて、その解釈は本人にとっては真実です。

しかし、実際は太っていても友達が多い人はいます。太っていることと友達が少ないことに因果関係はないのです。

無意識には、「自分のコミュニケーション能力や人柄に問題があるから嫌われているんだ」という深層心理が隠れていて、その自分が傷つくような認知から自分を防御するために「自分が太っているから嫌われているんだ」という因果関係を作り出していたのです。

「じゃあ痩せたら好かれるんだね」と突っ込まれてしまったら、彼は答えに窮するでしょう。

⑥「勉強ができないのは若年性認知症かもしれない」

「勉強ができないのは若年性認知症かもしれない」と思い込んでいる人がいるとしましょう。

もちろん、本人はそう思い込んでいて、その解釈は本人にとっては真実です。

しかし、若年性認知症の人はほとんどいません。現にその人は好きなアイドルグループの名前などはしっかり記憶できたりするでしょう。

無意識には、「自分の記憶力が乏しいのは、自分の努力怠慢せいだ」という深層心理が隠れていて、その自分が傷つくような認知から自分を防御するために「自分が病気だから覚えるのが苦手なんだ」という因果関係を作り出していたのです。

また、さらに深い無意識を見ていくと、「試験で失敗しそうだ」という無意識も隠れていることが多いです。失敗しそうな気配がするから病院にまでいくほどの大事にしてしまうのです。

コメント